どの統計検定を使うべきか
質問に答えてください
何を知りたいですか?
各グループで何を測っていますか?
いくつのグループを比べていますか?
2 つの測定は同じ対象ですか?
すべての条件で同じ対象を測っていますか?
カテゴリはどう分かれていますか?
表のどこかのセルで期待度数が 5 未満ですか?
2 つの変数はどんな種類ですか?
点の散らばりは直線に見えますか。極端な外れ値はありませんか?
予測したい変数はどんな種類ですか?
いくつの変数から予測しますか?
1 標本 t 検定
あなたのグループの平均が、既に分かっている値と違うかを調べます。
データがほぼ対称かを確認してください。そうでなければウィルコクソンの符号順位検定を使います。
対応のない t 検定
別々の 2 グループの平均が違うかを調べます。
各グループがほぼ対称かを確認してください。そうでなければマン・ホイットニーの U 検定を使います。
対応のある t 検定
同じ対象が 2 回の測定の間で変化したかを調べます。
差がほぼ対称かを確認してください。そうでなければウィルコクソンの符号順位検定を使います。
一元配置分散分析
3 つ以上のグループのうち、少なくとも 1 つが他と違うかを調べます。
どこかのグループが違うことは分かりますが、どれかは分かりません。次に事後比較を行います。データが対称でなければクラスカル・ウォリス検定を使います。
反復測定分散分析
同じ対象が 3 つ以上の条件を通じて変化したかを調べます。
球面性を確認し、満たさない場合は補正します。順位に基づく代替はフリードマン検定です。
カイ二乗適合度検定
観測した度数が、期待した割合と合っているかを調べます。
カテゴリが 2 つだけでケースが少ないときは、正確二項検定のほうが安全です。
カイ二乗独立性検定
2 つのカテゴリ変数に関連があるかを調べます。
関連があることは言えても、強さは言えません。クラメールの V などの効果量を併記してください。
フィッシャーの正確確率検定
カイ二乗と同じ問いに答えますが、度数が小さくても有効なままです。
期待度数が 5 を下回るときは必ず使ってください。そこがカイ二乗の信頼できなくなる境目です。
マクネマー検定
同じ対象が 2 つの時点の間でカテゴリを変えたかを調べます。
情報を持つのは変化した対象だけで、変わらなかった対象は検定に入りません。
ピアソン相関
2 つの数値変数がどれだけ直線関係に近いかを測ります。
相関は因果ではありませんし、外れ値ひとつで生まれも消えもします。数字を信じる前に点を描いてください。
スピアマン相関
一方が増えるともう一方も増えるかを、直線であることを求めずに測ります。
順位に基づくため外れ値に強く、順序尺度にも使えます。
単回帰分析
ある数値から別の数値を最もよく予測する直線を引きます。
残差を見てください。模様があってはいけません。曲がりがあれば、直線という形が間違っています。
重回帰分析
複数の変数から同時に 1 つの数値を予測します。
説明変数どうしが同じことを言っていないか確認してください。係数が膨らみ、不安定になります。
ロジスティック回帰
はい・いいえという結果の確率を予測します。
係数はオッズ比であって確率の差ではありません。取り違えるのがよくある誤りです。
多項ロジスティック回帰
観測が順序のない複数のカテゴリのどれに入るかを予測します。
どの結果も基準カテゴリとの比較で読みます。どれを選んだかを明記してください。
順序ロジスティック回帰
順序尺度上の位置を、順序をモデルに保ったまま予測します。
効果が尺度のどの区切りでも同じだと仮定します。報告する前にその仮定を検証してください。
ポアソン回帰
ある期間や場所で、何回起きるかを予測します。
分散が平均に等しいと仮定します。分散がずっと大きい場合は負の二項回帰を使ってください。
自分のデータが t 検定に十分正規かどうか、どう判断しますか?
まず図にしてください。ヒストグラムや箱ひげ図は、どんな検定よりも早く答えを出します。大事なのは完全な正規性ではなく、形がほぼ対称で極端な外れ値がないことです。
t 検定は標本が大きくなるほど寛容になります。100 例の軽い歪みはめったに問題になりませんが、同じ歪みが 8 例なら問題です。迷ったら順位に基づく方法も実行してください。両者が一致すれば、選択は結果に影響していません。
パラメトリック検定と順位に基づく検定の違いは何ですか?
パラメトリック検定は値そのものを使い、たいていは正規曲線に近い形を仮定します。順位に基づく検定は値を捨てて順序だけを残すため、外れ値が効かなくなります。
代償として、順位に基づく検定はやや別の問いに答えており、パラメトリック検定の仮定が本当に成り立つ場合には検出力が落ちます。どちらが安全な既定というわけではなく、違う状況への答えです。
検定が有意でした。効果が大きいという意味ですか?
いいえ。p 値は結果が偶然では説明しにくいかどうかに答えます。標本が十分大きければ、ごく小さな差でも偶然では説明しにくくなります。
効果量を併記し、可能なら信頼区間も添えてください。大きさは差が重要かどうかを読み手に伝えますが、p 値はそれがおそらくノイズではないと言うだけです。
これは統計に詳しい人に尋ねることの代わりになりますか?
いいえ、そのつもりもありません。あなたの問いの形に合う選択を示し、使う前に確認すべき仮定を伝えるだけです。
実データにはフローチャートに見えないものが伴います。欠測値、複数回測定された対象、大きさが極端に違うグループ、結果を見てから選ばれた変数。どれも答えを変えうるものです。
反応
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